2023年度実施プロジェクト
東京ボランティア・市民活動センターは、企業で働いている社員ボランティアから構成される「企業ボランティアチーム」と非営利団体と3者で協働し、より多くの企業の人たちが非営利団体の活動に参加・協力できるプログラムを企画・実施しています。
パトラン東京のプロギング★星屑ひろい★
- 非営利団体:認定NPO法人 改革プロジェクト パトラン東京
- 企業:2社の企業ボランティア・チーム
- 実施時期:2023年4月~10月
- 実施内容:本プロジェクトでは、企業2社から参加者を募り、プロギング(ジョギングをしながらごみ拾いをするスウェーデン発祥の活動)のイベントを10月8日(日)に葛西臨海公園にて実施しました。企業で働く人たちが参加しやすいプログラムを企画するため、企業ボランティア3名とともに月1~2回のオンラインミーティングを重ねたほか、安全に実施できるよう現地の下見も念入りに実施。子どもや普段ジョギングをしない人も楽しめるよう、親子チーム、ウォーキングチーム、ジョギングチームに分かれ、当日は、秋空の下で和気あいあいと汗を流しました。終了後はBBQをしながら2社の社員たちが交流し、新たなつながりが生まれました。
ごみが落ちていないきれいな町にすることや、赤いビブスを着て走ることにより「ひとの目」があるのをアピールすることは防犯につながります。 今後、このプログラムを他社へも展開していく予定です。
ビギナー企業向け森づくり体験プログラム プロトタイプづくり
- 非営利団体:NPO法人 森づくりフォーラム
- 企業:2社の企業ボランティア・チーム
- 実施時期:2023年4月~10月
- 実施内容:企業で働く人たちの中には環境問題に関心をもっている人がたくさんいますが、実際に森まで足を運ぶのはハードルが高いという課題があります。そこで、企業で働く人たちが参加しやすい森づくりプログラムを企画実施しました。
2社の企業ボランティア3名とともに、月1~2回のオンラインミーティングでアイデアを出し合い、親子向け、大人向けのふたつのプログラムを考案しました。6月18日(日)に、上記2社の社員モニターが参加する体験会をそれぞれのプログラムで実施。その後、体験会をブラッシュアップして、上記2社で参加希望者を募り、親子向けイベントの本番を10月22日(日)、大人向けを10月28日(土)に、より安全に配慮したかたちで実施。親子向け、大人向けともに、のこぎりを使って木を切り倒すなどの普段はできない体験ができ、非常に満足度の高いイベントとなりました。
森づくりの活動は、日本の森林の現状や課題を知る機会になるだけでなく、自然に囲まれて体を動かすことで社員の心身の健康にも大きく寄与します。 今回つくったプログラムを軸に、今後も企業との協働を進めていきます。 - 非営利団体:NPO法人大塚クラブ
- 企業:2社の企業ボランティア・チーム
- 実施時期:2023年4月~10月
- 実施内容:新生児聴覚スクリーニング検査等の進歩によって、聴覚障害は生後数日で発見できることから、現在、聴覚障害の診断を受けた子どもは、医療的な支援を早期から受けることができるようになりました。しかし、教育的支援については、早期から保護者が適切な情報を得るのが難しい現状があります。そこで、本プロジェクトでは、2社の企業ボランティア・チームが、聴覚障害の子どもがいる家族が、早期から教育関連の適切な情報を得ることができ、また、保護者同士が連携できるために、NPO法人大塚クラブのホームページ(以下、「HP」)のリニューアルに取り組みました。
まず、大塚クラブの関係者(大塚ろう学校の生徒、保護者、教員、ボランティア)に、HPについてのアンケートを取り、課題の把握や要望を調査しました。
その後、アンケートの結果を踏まえ、大塚クラブ、企業ボランティア2社3名およびTVACが討議を重ねて、新しいHPは、①0歳からの早期教育を知るきっかけとなる、②携帯やスマートホンでもアクセスできる、③どのスタッフ・場所からでも更新ができるものとしました。そして、購入するテンプレートの選定、コンテンツの構成や内容を確認しながら、新しいHPの作成を進めました。
さらに、このHPをより多くの聴覚障害児の保護者や関係者に活用してもらえるように、Googleの非営利団体向け無料検索広告の利用、大塚クラブ関係者や全国の聾学校のPTA向きの冊子、および都内の保健師や医療機関向きの冊子などで新しいHPの広報を行いました。