広報にツボあり!その1
ボランティア・市民活動団体の広報・5つの基本
1. 伝えたい内容は漏れなく、簡潔に伝えよう
「ボランティア募集」「寄付や募金の募集」「イベント・研修会の案内」など、ボランティアグループや市民活動団体が、市民に広く呼びかけたい内容がある場合、まず、「何を呼びかけたいのか」を整理することが大切です。そして、チラシなどの印刷・配布などにより、はっきりと、そして簡潔にまとめて伝えることが大切です。
ボランティア・市民活動団体のチラシやパンフレットを見た人から、団体やボランティア・市民活動センターなどによく寄せられる質問や問い合わせの内容を以下にまとめました。これらの点を参考にしながら、広報の内容を編集する際に役立ててみて下さい。
《 広報する内容 広報内容へのおもな質問内容など 》
「ボランティア募集」や「スタッフ募集」の場合
- 誰でも申し込みできるのか?(必要な経験や資格の有無など)
- 時間や日時が決まっているのか?ある程度ボランティアの希望が反映されるのか?
- 活動場所はどこなのか?
- 具体的にどのような活動を行うのか?(例)介助ボランティアの場合→「食事」や「トイレ」など、介助の内容を記す。
- 交通費など実弁費負担の有無について。特にスタッフ募集の場合、賃金など待遇について、くわしく記す。
- 申し込み方法や申し込み締め切り日について(郵送の場合「必着」か?「消印有効」か?)
- 申し込み後の対応について(申し込み確認の連絡が団体からあるのか、など)
「寄付や募金の募集」の場合
- 集めた寄付や募金の使われ方は?(何のための、どのような活動に、どのくらい使われるのか?)
- 目標の金額や数量は?
- 送付先または送金先は?その際の手数料負担の有無は?
- 領収書の発行はあるのか?(特に寄付金募集の場合)
「イベント・研修会の案内」の場合
- 参加対象者の範囲や定員は?誰でも参加できるイベント・研修会なのか?
- 時間や日時、会場とその地図・最寄駅・交通機関など。また、会場がエレベータやスロープ設置などの車いす対応となっているか、車いす対応トイレの有無なども示すとよい)
- イベント・研修会のねらいと内容(プログラム)、講師や報告者の紹介
- 参加費など負担金の有無、およびその内訳※例えば「参加費」か「資料代」など。また、スタディツアーなどの場合、往復交通費・航空運賃、現地での滞在費や食費、海外保険料などが含まれるのか、参加者が別途負担する内容について明示する。
- イベント・研修会への参加経験を、ボランティア活動や市民活動として役立てる機会があるか?※例えば、技術や資格が必要とされるボランティアの養成講座など。
- 申し込み方法や申し込み締め切り日について(郵送の場合「必着」か?「消印有効」か?)
- 申し込み後の対応について(申し込み確認の連絡が団体からあるのか、など)
2. 団体の自己紹介やプロフィールを記そう
広報・PRを行っているボランティアグループや市民活動団体が、どんな理念や目標に向かって活動しているのかについても、「活動に参加したい」「寄付や募金で協力したい」と考える人々が知りたい点の一つです。
団体設立の目的や理念、これまでの活動実績などを簡潔に記しておくことにより、呼びかけている内容への理解や共感を深めるきっかけにつながるでしょう。